税率が上がることでマスコミなどでも騒がれている消費税ですが、全くかからない非課税となる取引があることはご存知でしょうか?
お店で買い物をするときは全てお店側が計算してくれるので、自分ではあまり考えないかもしれません。
そもそもほとんどの買い物には消費税がかかるので、あまり非課税については気にならない方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは知っているようで知らない消費税の非課税となる取引について解説してみます。
その中でも特に日常生活に関わるものをピックアップします。
まずは住宅の家賃です。
住宅の家賃には消費税がかかりません。
例えば家賃7万円であれば、そのまま7万円を支払うだけです。
もともとは課税されていましたが、1991年の改正で非課税になっています。
なお企業等が支払う事務所や店舗としての家賃は課税されます。
病院で支払う医療費も非課税です。
保険が適用される治療に係る費用は消費税がかかりません。
その病院で処方される薬も非課税ですね。
でもドラッグストアで医薬品を買うと、当然保険が適用されない上に消費税はかかってしまいます。
この辺りの事情も医療費が増大し続ける一因だと思います。
日本人は保険好きだと言われています。
好きというより不安が強いのでしょうか。
中には数多くの保険に入っている方もいらっしゃいます。
知り合いから勧められて断れなくて、という方も多いですね。
その保険料は非課税です。
生命保険も自動車保険も消費税がかかるとは聞いたことがありませんね。
では税金はどうでしょうか?
税金は消費税の課税対象外です。
結果的には消費税はかからないのですが、考え方が違います。
消費税の非課税は、原則的には消費税がかかる対象なのです。
ただ政策的な目的や消費とは言えないものについては非課税とする措置をとっているのです。
税金の支払いは何かの買い物をしているわけではないし、何かのサービスを直接受けているわけではありません。(間接的には行政サービスが受けられます。)
よって課税対象外となるのです。
そういう話しはどうでもいいことかもしれませんが、消費税を払わない取引もあるし、それは何故なのかと考えてみると意外と面白いと思います。
まだ非課税については紹介していないものもあるので、またの機会に触れてみようと思っています。